誠(ジョー)は銀と桜の息子であり、生き別れたウィードの次兄である。 幼少期は兄である幸村と共に佐平治に育てられたが、猿に連れ去られ死んだと思われていたが、ロシア軍との戦が終わり北海道から戻ってきたウィードと再会を果たす。 当時は人間である新宮に猟犬として飼われており、『チャンプ』と呼ばれていた。他に猟犬仲間としてボム、ジャック、ギルダーがいる。妻と子がいたが、そのうちの幸四郎を除く3匹はハイブリッドに殺されている。
容貌[]
銀やウィードと外見が似ている。 作中でもウィードと瓜二つと称されている。
50巻で再登場した時点ではウィードと同じで丸い目だったが、60巻494話からはやや細めで凛々しい目つきになった。 背中に大きな傷跡が残っている。434話で受けた怪我により、額に3本の爪痕ができた。
性格[]
誠自身も父・銀のように彼らを部下とは思わず、仲間だと認識している。 自分たちや母を捨てたと思っている父・銀の名前を出した際には時折憎しみの表情を浮かべるなど、複雑な思いがある。 また息子の幸四郎に対しては言いつけを守らないときは暴力をふるうこともある。 銀やウィードの血縁者ではあるものの、自らは余所者としての立場を貫いているような行動が多い。
能力[]
幸村と同じく『ネック・ザ・キリング』を使う。
銀牙伝説WEED[]
幼少期[]
幸村とウィードと共に北アルプスで誕生。当時既に病気を患っており、共倒れになることを危惧した桜の懇願により、幸村と一緒に佐平治に引き取られた。 しかし越後に向かう道中にて将軍が配下としていたニホンザルの部隊に襲撃された。このとき成す術もなく誠は連れ去られてしまい、この件で佐平治と幸村は猿達によって殺されたと思っていた。 しかしながら何らかの理由で新宮に介抱され、救出されていたことが再登場した誠の発言から明らかとなった。
ハイブリッドとの因縁の始まり[]
新宮に拾われてすぐにヒトミと呼ばれる野犬の雌と出会ったようである。いつ夫婦になったのかは不明。 ヒトミが妊娠すると、山で生活する術のないヒトミに対し、自身の飼い主である新宮のもとで暮らそうと、何度も説得を試みるも、ヒトミが飼い犬の頃に受けた虐待のトラウマを覆すことができず、失敗続きであった。 ある日、山中でヒトミが4匹の仔犬を産み終えた直後、匂いを嗅ぎつけた第一のハイブリッドがヒトミ達に襲いかかった。 その頃ハイブリッド探索のために山中へと放たれた誠達が、偶然ヒトミの悲鳴を聞き現場に駆け付けるも時すでに遅く、ヒトミは咬み殺されており、産み落とされたばかりの仔犬達はほとんど踏み潰されていた。 激怒した誠は怒りに身を任せハイブリッドに攻撃をしかけるも、あまりにも無謀であり攻撃は通用せず、背中に傷が残るほどの重傷を負った。 4匹生まれた仔犬のうち、1匹だけ生存していた仔は後に「4匹分の幸せを持って生きる様に」と『幸四郎』と名付けられた。
その事件を経て誠のハイブリッドに対する憎悪は激しくなり、殲滅を望むようになっていった。
ウィードとの邂逅[]
妻子を第一のハイブリッドに殺された2ヶ月後、北海道での戦を終え小雪達を迎えに来たウィードと再会する。 ウィードはお互いの父である銀に会わせたいと誠を誘うも、誠自身は銀に対して、母の桜を孤独に死なせた存在であるとして嫌悪感を抱いていた。同時にそんな父が総大将として君臨する組織、奥羽軍に対しても憎悪していた。 再会後、山中での探索中に妻子を殺したハイブリッドを発見し、単独で攻撃をしかけるも、無謀さは変わらず、額に爪牙を受けてしまい滑落していった。ウィードの助けにより一命をとりとめるも、このときの額の怪我は消えずに残っている。 家に搬送される最中に、ボムとジャック、そしてギルダーの口からウィード(そして読者)に対して初めて、誠がハイブリッドを憎む理由と因縁が明かされる。
銀との対面を拒み続けた誠だったが、ハイブリッドの殲滅が叶ったら会いに行くことをウィードに約束する。